知るかバカうどんの現在と打ち切り真相!性別や素顔・過激作風の深層

知るかバカうどんの現在と打ち切り真相!性別や素顔・過激作風の深層

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知るかバカうどんの名を商業漫画シーンの最前線に押し上げると同時に、未曾有の波紋を呼んだのが2017年から2018年にかけての「マンガワン配信停止」騒動です。当時、小学館のWEBコミックアプリ「マンガワン」および「裏サンデー」で連載がスタートした本作は、主人公・小野奈菜が抱える歪んだ承認欲求といじめ、援助交際、凄惨な暴力が絡み合うダークサスペンスとして爆発的な閲覧数を記録しました。

ところが単行本第1巻が刊行された直後の2018年6月、アプリ上から突如として全話が削除され、連載中止のアナウンスが流れます。この知るかバカうどんの打ち切り理由の真相は、作品単体のクオリティ問題ではなく、巨大アプリプラットフォームが直面した「ストア規約の壁」にありました。

AppleのApp StoreやGoogle Playストアでは、青少年に悪影響を及ぼすと判断される性的描写や凄惨な自傷・暴力描写に対して厳しいペナルティ(アプリ自体の配信停止処分)を科す方針を当時から強めていました。作品が人気を博し一般層へ拡散した結果、プラットフォーム側の倫理審査に抵触するリスクが跳ね上がり、小学館側は苦渋の決断として連載継続を断念せざるを得なくなったのです。

読者の絶望が広がる中、電光石火のスピードで動いたのが新潮社でした。Webマガジン「くらげバンチ」編集部は、表現の自由度を最大限に担保する形で知るかバカうどんを迎え入れ、2018年8月という異例の早さでくらげバンチ移籍を発表。連載再開とともに第1巻の新装版が刊行され、表現規制に屈することなく物語を描き切るプラットフォームを得たのです。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。