2011年10月7日、所属事務所から発表されたFAXは、列島に巨大な衝撃を与えました。山下智久と錦戸亮の2名が、同時にNEWSを脱退することが正式発表されたのです。
脱退理由について、関ジャニ∞との兼任を続けていた錦戸亮は「2つのグループの活動過密によるスケジュールの調整限界」という明確な物理的理由がありました。一方、山下智久の脱退理由は「ソロ活動に専念するため」と公表されました。
当時の報道各社や舞台裏の取材によると、決定打となったのは2011年1月から5月にかけて行われた山下自身の「単独アジアツアー(全5都市を回る初の大規模ソロツアー)」でした。この海外ソロツアーの成功によって、山下の中で「自分の足で立ち、自分のプロデュースでどこまで世界に通じるエンターテインメントを作れるか挑戦したい」という渇望が決定的なものとなったとされています。
手記や当時の雑誌インタビューで、山下は後にこう吐露しています。「グループに甘えていてはいけない。ぬるま湯から抜け出し、一人で風を受けなければ本当の成長はないと感じた」。決してメンバーへの不満や不仲が発端ではなく、アーティストとしての純粋なハングリー精神と、集団行動の制約から解き放たれてスピード感を持って自己表現を追求したいという強い意志が、ソロ転向への引き金となったのです。