夜神月が「かっこいい」と絶賛される最大の土台は、作画を担当した小畑健氏の圧倒的な画力にあります。シャープなフェイスライン、知性をたたえた涼やかな目元、手足の長い均整の取れたスタイルは、連載当時の週刊少年ジャンプ作品の中でも群を抜いてスタイリッシュでした。
特に物語初期の優等生らしい爽やかな笑顔から、デスノートを手にして以降に見せる冷徹な眼差しへのシフトは圧巻です。「計画通り」に代表される不敵な笑みや、アニメ版でも話題となったポテトチップスを食べながらの頭脳戦など、緊迫感と美しさが同居する名シーンの数々は、構図や陰影の緻密な計算によって成り立っています。
小畑氏の描く繊細なペンタッチは、月の内面にある傲慢さや危うさを際立たせ、単なる「綺麗な男の子」に留まらない、読者をゾクッとさせる色気を生み出しました。