公園の心臓部ともいえるのが、尾根沿いに広がる極相林だ。学術的価値が極めて高いとされる「東高根森林公園指定天然記念物シラカシ林」は、神奈川県の県指定天然記念物にも指定されている貴重な自然遺産である。一歩樹林の中に入れば、昼間でも薄暗いほどの濃密な緑が広がり、まるで太古の森に迷い込んだかのような錯覚に囚われる。
シラカシの巨木群が根を張り巡らせるこの森は、自然林としてのバランスを保ち続けている。都市公園・造園管理業の専門家たちによる手厚いモニタリングと適切な間伐作業によって、倒木のリスクを防ぎつつ原生の姿が維持されてきた。木々の間から差し込む光の筋を眺めながら歩く時間は、何物にも代えがたい贅沢なひとときだ。