なぜ?虫歯じゃないのに歯が痛い激痛の真相と今夜を乗り切る緊急対処法

なぜ?虫歯じゃないのに歯が痛い激痛の真相と今夜を乗り切る緊急対処法

なぜ?虫歯じゃないのに歯が痛い激痛の真相と今夜を乗り切る緊急対処法とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

ネット上の相談掲示板やSNSでは、「ロキソニンを1回に2錠飲んでも全く痛みが治まらない」「痛すぎて歯医者に抜歯を懇願したが断られた」という悲痛な声が後を絶ちません。なぜ、消炎鎮痛薬の代名詞であるロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)が効かないのでしょうか。

ロキソニンをはじめとする非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、患部の炎症によって作られるプロスタグランジンという発痛物質の生成を抑える薬です。つまり、「歯肉の急性炎症」や「歯髄炎(虫歯)」には劇的な効果を発揮しますが、神経そのものの圧迫・変性(三叉神経痛)、筋肉の過緊張(食いしばり)、血管の拡張(群発頭痛)にはほとんど作用しません。薬理作用のターゲットが異なるため、いくら用量を増やしても胃を痛めるだけで痛覚遮断に至らないのです。

ここで最も警戒すべきは、「痛いからこの歯を抜いてほしい」と患者が強く要求し、原因が特定されないまま健全な歯を削ったり神経を抜いたりしてしまう「非可逆的治療の連鎖」です。過去の医療過誤・トラブル事例でも、三叉神経痛や筋膜性歯痛を見抜けずに抜歯を行い、抜歯後も激痛が残り続ける「幻歯痛(ファントム・トゥース・ペイン)」に移行してしまったケースが報告されています。削る・抜くという後戻りできない処置を行う前に、多角的な鑑別診断が不可欠です。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。