「壺中天」の読み方は「こちゅうてん」であり、四字熟語やことわざとしては「壺中之天(こちゅうのてん)」とも表記されます。この言葉が持つ主な意味は次の3点に集約されます。
第一に「俗世間を離れた別天地・仙界」、第二に「酒を飲んで浮世の憂さを忘れる至福の境地」、そして第三に「一見狭そうに見えて、内部に広大で豊かな世界が広がっている空間」です。
外側から見れば手のひらや棚に収まる小さな薬壺に過ぎないのに、その内側には日月が輝き、立派な宮殿が建ち並び、美酒佳肴が満ち溢れている――。この「外は極小、中は無限」という道教的な宇宙観こそが、壺中天の真骨頂です。