農薬の毒性基準が安全圏にあるとしても、「剥いた皮をそのままバリバリ食べる」という行為には別のリスクが潜んでいます。SNSや知恵袋、健康コミュニティに寄せられる生の声を集約すると、現場では以下のようなトラブルが頻発しています。
「テレビで健康に良いと見て丸かじりしたら、えぐみと苦味が強烈すぎて吐き気がした」「みかんの皮をそのまま何枚も食べたら、翌朝ひどい胃痛と下痢に襲われた」といった体験談です。これらのトラブルは、農薬毒性ではなく「未調理の皮が持つ物理的・化学的刺激」が主因となっています。
みかんの外皮には、芳香成分である「リモネン」を蓄える油胞(ゆほう)が無数に存在します。リモネンは油汚れを落とす洗剤にも使われるほど強い脱脂力と揮発性を持っており、生のまま大量に摂取すると胃粘膜を刺激して胃酸過多や胸やけを誘発します。さらに、外皮は強靭なセルロースなどの不溶性食物繊維が密集しているため、人間の消化酵素では容易に分解できません。十分な加熱や細断を行わずに多量に食べれば、腸内で詰まりを起こし激しい消化不良や腹痛を引き起こすリスクが高まります。