ロジウムコーティングとは?プラチナとの違いや寿命・後悔しない手入れ法

ロジウムコーティングとは?プラチナとの違いや寿命・後悔しない手入れ法

ロジウムコーティングとは?プラチナとの違いや寿命・後悔しない手入れ法の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でまとめました。

購入時には息を呑むほど美しかったリングが、数年経つと「何となく黒ずんできた」「一部分だけ黄色っぽい色ムラが出てきた」という状態に陥ることがあります。これを「ロジウムが変色した」と誤解するケースが目立ちますが、化学的な事実は異なります。

ロジウムは酸やアルカリ、硫黄、汗に対しても極めて強く、通常の生活環境下でロジウムそのものが酸化して黒ずむことは物理的にほぼ起こり得ません。では、なぜ変色したように見えるのでしょうか。その主因は「ロジウムコーティング剥がれ」です。

ロジウムコーティングの寿命は、装着頻度やアイテムの形状によって大きく左右されます:

  • 指輪(リング):1年〜3年程度(ドアノブやバッグの持ち手、PC作業など、物理的な接触や摩擦が多いため摩耗が最速で進む)
  • ネックレス・ペンダントトップ:2年〜5年程度(肌との接触はあるものの、強い摩擦を受けにくいため比較的長持ち)
  • ピアス・イヤリング:3年〜5年以上(摩擦が極めて少なく、皮脂汚れを落としていれば長期間美しさをキープ可能)

メッキの被膜はミクロン単位の薄さであるため、日常の摩耗によってリングの手のひら側やエッジ部分から少しずつ削れていきます。表面のロジウム層が削れると、下地に隠れていた金属が露出します。下地がホワイトゴールドであれば「うっすらとした地金の黄色み」が現れ、下地がシルバーであれば露出部分が空気中の硫黄と反応して「部分的な黒ずみ」を起こします。これが、利用者が体感するロジウムコーティング変色の原因の真相です。

この「いつかは必ず摩耗して地金が露出する」という点こそが、ロジウムコーティングのデメリットにおける筆頭項目です。また、指輪のサイズ直しを行う際にはバーナーで加熱するため、メッキが一度焼き切れてしまいます。そのため、サイズ変更のたびに再コーティング工程が必須となる点もあらかじめ留意しておく必要があります。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。