犬の散歩代行サービスを検討する飼い主が最も危惧するのは、「他人にリードを預けて本当に事故は起きないのか」という一点に尽きます。2024年から2026年にかけてのペット関連相談窓口や動物病院へのヒアリング調査によると、散歩代行に伴う事故相談は年間数十件規模で報告されており、その多くが事前の想定を軽視した結果として発生しています。
最も深刻な事例は、散歩中の突発的な逸走・脱走事故です。他の犬との遭遇によるパニックや、クラクションなどの突発的な異音に驚いた犬が首輪からすっぽ抜けて逃走し、交通事故に遭うケースが後を絶ちません。プロを自称しながらも「犬の引きが予想以上に強くてリードを手放してしまった」という初歩的な過失による悲劇も現実に起きています。
さらに夏場における熱中症の誘発や、散歩中の異物誤飲、他の散歩犬との噛みつき合いといった対人・対犬トラブルも顕在化しています。悪質なケースでは「1時間コースで契約したにもかかわらず、GPSログを確認すると20分しか歩いておらず、残りの時間は車内に放置されていた」という杜撰な業務実態が告発された事例もありました。安全を担保するためには、単に散歩を外注するという認識を改め、業者の安全管理オペレーションを厳格に見極める姿勢が不可欠です。