関西における女子大学の序列やポジショニングを理解する上で、他大学との比較は欠かせません。長年語り継がれてきた関西お嬢様大学ランキング的な文脈において、武庫川女子大学はどの位置に立っているのでしょうか。 象徴的な比較対象となるのが、同じ西宮市に本部を置く神戸女学院大学です。武庫川女子大学と神戸女学院大学の比較を行うと、両者の教育方針および学生気質には決定的なコントラストが存在します。
神戸女学院大学が少人数で洗練されたリベラルアーツ教育を行い、「良家の子女が通う知的なお嬢様校」としてのブランドを堅持してきたのに対し、武庫川女子大学は1万人規模の学生を抱える総合大学です。これが、教育関係者の間で武庫川女子大学庶民派と言われる理由に直結しています。 学生数の多さは多様性を生み、結果として特定の階層意識を希薄化させます。「お嬢様」という浮世離れした枠に収まることなく、自活力を身につける場として選ばれているのが武庫川の実像です。