ネット上の旅行記やSNSを見ていると、「宿が取れなければ当日現地で探せばいい」「素泊まりにして集落の居酒屋やカフェで食べ歩きを楽しもう」といった無謀なアドバイスを見かけることがありますが、これは極めて危険な誤認です。
加計呂麻島内において、夜間に営業している飲食店や居酒屋は数えるほどしかありません。それらの店舗も地元住民の予約で埋まっていたり、不定休であったりすることが日常茶飯事です。さらに、島内には24時間営業のコンビニエンスストアはおろか、一般的な大型スーパーマーケットも存在しません。集落にある小さな売店(共同売店)は夕方早くに閉まり、品揃えも生鮮食品より日用品や乾物が中心です。
安易に「素泊まり」を選択し、夕食の算段をつけていなかった旅行者が、夜の帳が下りた島で食糧を一切調達できず「夕食難民」になるトラブルが後を絶ちません。一棟貸しヴィラなどで自炊する場合を除き、民宿を予約する際は「1泊2食付き」を原則とすることを強く推奨します。ヴィラに滞在する場合も、奄美大島本島のビッグツーやグリーンストアといった大型店で数日分の食材・飲料・調味料を完全に買い出しした上で島へ渡航することが鉄則です。
また、野宿や車中泊、海岸での無許可キャンプは、島の自然環境保護の観点からはもちろん、猛毒を持つ毒蛇「ハブ」が生息する加計呂麻島においては文字通り命に関わる重大なリスクとなります。