なぜ会社はお金を出す人と動かす人を分けるのか?経営と所有の分離

なぜ会社はお金を出す人と動かす人を分けるのか?経営と所有の分離

なぜ会社はお金を出す人と動かす人を分けるのか?経営と所有の分離について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

Q1:個人事業主や家族経営の会社でも経営と所有を分ける必要はありますか?
A1:法的な義務はありません。小規模な事業では、創業者がオーナー兼社長を務めるほうが意思決定も早く、余計な管理コストもかかりません。外部から大規模な出資を受け入れる段階や、親族外のプロ経営者に事業承継を行う段階になって初めて分離が検討されます。

Q2:株主は会社の社長をいつでもクビにできるのですか?
A2:株主総会の決議を通じて解任することが可能です。普通決議(議決権の過半数の賛成)によって取締役を解任できる権限を株主が保持しているため、業績不振が続く経営者や背任行為を行った経営者に対しては、大株主や機関投資家が退任を迫るケースが実際に起きています。

Q3:なぜアメリカ企業と日本企業でガバナンスの形が異なるのですか?
A3:歴史的な株式保有構造の違いに起因します。アメリカは古くから株式が市場に広く分散していたため、社外取締役を中心とする厳格な監視モデルが発展しました。対して日本は銀行や取引先同士の「株式持ち合い」が長く主流でしたが、現在は持ち合い解消が進み、欧米基準の透明なガバナンス体制への一本化が進んでいます。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。