鼻の脇の脂漏性皮膚炎が治らない原因と最新治療・スキンケア法

鼻の脇の脂漏性皮膚炎が治らない原因と最新治療・スキンケア法

鼻の脇の脂漏性皮膚炎が治らない原因と最新治療・スキンケア法の要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

情報空間に氾濫するスキンケア神話の中には、鼻の脂漏性皮膚炎患者にとって猛毒となり得る危険なアドバイスが平然と流通しています。その最たるものが、「肌断食・水だけ洗顔」と「徹底的な油分保湿」という2つの極論です。

小鼻の皮がボロボロと剥けているのを見て、「洗顔料の使いすぎでバリアが壊れている」と考え、朝も夜も水洗顔だけで済ませようとする人がいます。しかし、これは脂漏性皮膚炎において最も避けるべき行為です。水やぬるま湯だけでは、酸化して過酸化脂質へと変化した頑固な皮脂や角栓を洗い流すことはできません。放置された酸化皮脂はマラセチア菌にとって格好の餌場となり、菌の増殖と組織破壊を急速に加速させます。必要なのは「脱洗顔」ではなく、皮脂を取りすぎないアミノ酸系や弱酸性の洗顔料を用い、濃密な泡で擦らずに皮脂だけを吸着する的確な洗顔です。

もう一つの罠は、角層のめくれを糊付けするように塗りたくられるオイルやバームです。「無添加の植物性オイルなら安心」「純度100%のワセリンなら刺激がない」という言説を信じ、小鼻の溝に油膜を張ってしまう人が後を絶ちません。しかし、マラセチア菌は植物油(オリーブ油、ホホバ油、アルガン油など)に含まれる中鎖・長鎖脂肪酸を大好物としています。ワセリン自体は菌のエサにはなりにくいものの、小鼻の深い溝を強固に密閉して嫌気的環境を作り出し、皮膚温を上昇させて痒みと赤みを悪化させます。この部位に必要なのは、油分を極限までカットした水分主体のジェルや、油分フリーのセラミド美容液によるバリア補修です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。