求職者が最も恐れるリスクである雇用継続性や将来のキャリアパスについても、誤った噂が先行しています。労働契約の法理と実際の運用実務を照らし合わせることで、ネットの誤解を是正します。
検索上位に顔を出す「ウィルオブワークの派遣切りの実態」というフレーズ。これを目にすると「使い捨てにされるのではないか」と身構えてしまいます。しかし取材によると、同社から一方的に中途解約される事例の多くは、クライアント企業の業績悪化やプロジェクト終了に伴う契約満了が曲解されたものです。労働契約法第17条において、派遣期間中の正当な理由なき契約解除は厳格に禁じられており、同社も上場企業グループとしてコンプライアンス遵守の姿勢を徹底しています。むしろプロジェクト終了時には、別現場への配置転換(リロケーション)を即座に提案されるケースが主流であり、仕事が完全に途切れるリスクを極力回避する動きが見られます。
また、ウィルオブワークの給与前払いシステムの評判についても留意すべきポイントがあります。「即給」というシステムを使えば、最短で働いた翌日に稼働分の一定割合(上限は概ね前日までの累計就業実績の70〜80%程度)を引き出せるため、生活資金が急務な求職者から絶大な支持を得ています。ただし、利用ごとにシステム利用料や金融機関の振込手数料(1回あたり150〜400円程度)が天引きされる仕組みです。頻繁に前払い機能を使うと、月次合計で数千円規模の手数料負担となるため、「便利だが使いすぎると損をする」という現実的な理解が必要です。
キャリアアップを目指す層が注視するウィルオブワークの正社員登用の実態には、2つの異なるルートが存在することを認識しなければなりません。1つは派遣先企業に直接雇用される「紹介予定派遣」のルートですが、これは枠が限られておりハードルは高めです。もう1つは、ウィルオブ・ワーク自体の正社員(フィールドエキスパートや内勤総合職)として登用されるルートです。同社は現場経験者を自社正社員として吸い上げる採用意欲が極めて旺盛であり、「派遣スタッフとして半年間無遅刻無欠勤でリーダーシップを発揮した結果、同社の専任社員へとキャリアアップした」という事例は数多く存在します。派遣先ではなく派遣元の正社員を目指すのであれば、道は大きく開かれています。