大吟醸と純米大吟醸の違いとは?味と価格の真相や格付けの誤解を徹底解明

大吟醸と純米大吟醸の違いとは?味と価格の真相や格付けの誤解を徹底解明

大吟醸と純米大吟醸の違いとは?味と価格の真相や格付けの誤解を徹底解明とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

大吟醸と純米大吟醸の違いを一言で言い表すなら、ボトル裏の原材料名に「醸造アルコール」と書かれているかどうか、これに尽きます。ラベルの表に書かれた商品名だけでなく、裏面表示を確認すれば誰でも一目瞭然で見分けることが可能です。

日本の酒税法および国税庁が定める「清酒の製法品質表示基準」において、特定名称酒と呼ばれる特別な酒は厳格に8種類へ分類されています。そのピラミッドの頂点に位置するのが大吟醸酒と純米大吟醸酒です。

どちらも共通して精米歩合50パーセント以下の基準をクリアしなければ名乗ることは許されません。普段私たちが主食として食べる精白米の精米歩合がおよそ90〜92パーセント(外側の糠を8〜10パーセント削る)であるのに対し、酒米の半分以上を贅沢に削り落とし、中心部にある純粋なデンプン質「心白(しんぱく)」のみを残して仕込みます。この過酷な削り工程と、低温で長期間じっくり発酵させる「吟醸造り」を経る点はまったく同じです。

唯一にして最大の分水嶺が、醸造アルコールの有無と役割です。純米大吟醸の原材料は「米・米こうじ」のみ。一方で大吟醸は「米・米こうじ・醸造アルコール」で造られます。ここで使われる醸造アルコールとは、サトウキビなどを原料にして発酵・蒸留を繰り返した純度95パーセント以上の植物性アルコールであり、クリアで雑味のない高品質なスピリッツです。この一滴を加えるかどうかが、味わいと香りに決定的な違いをもたらします。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。