クラシックギターとアコギの違いとは?弦と音色・難易度の差を徹底比較

クラシックギターとアコギの違いとは?弦と音色・難易度の差を徹底比較

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「見た目は木目のアコースティック楽器なのに、なぜジャンルや弾き心地がここまで違うのか」という疑問の根本は、楽器が誕生した歴史的ルーツと発音機構の違いにあります。用語の定義として、広義の「アコースティックギター(生ギター)」というカテゴリーの中に、羊腸やナイロン弦を張る「クラシックギター(ガットギター)」と、鉄弦を張る「フォークギター(いわゆる一般的なアコギ)」の双方が内包されています。しかし、一般に「アコギ」と呼ぶ場合はスチール弦のフォークギターを指すのが定着しています。

まず決定的なのが、ナイロン弦とスチール弦の違いです。クラシックギターの上位3本(高音弦)は透明または半透明のナイロン単線、低音弦は極細ナイロン芯線に金属ワイヤーを巻き付けた構造をしています。手触りはしなやかで弾力があり、弦の張力(テンション)は約35〜40kgと比較的弱めです。一方、アコギのスチール弦は高音弦まで硬質な鋼線であり、テンションは約65〜75kgとクラシックギターのほぼ2倍近い力でネックを引っ張っています。この張力の差が、ボディの木材の厚みや内部の骨組み(ブレーシング構造)の強度設計を根底から分けています。

さらに外見で一目瞭然なのが、スロッテッドヘッドとペグ構造の違いです。伝統的なクラシックギターのヘッドには縦に2本の溝が彫り抜かれており、横向きに差し込まれた軸にナイロン弦を巻き付ける「スロッテッドヘッド」が標準採用されています。糸巻き(ペグ)の軸もプラスチックや白蝶貝調の太い棒状で、摩擦抵抗の大きいナイロン弦を緩やかに巻き留める設計です。これに対してアコギは、板状のヘッドに垂直にペグポストが突き出た「ソリッドヘッド」が主流で、高い張力に耐える密閉式ロトマチックペグやオープンギアペグが搭載されています。弦の留め方も、クラシックギターがブリッジの穴に弦を通して手作業で結び留めるのに対し、アコギは「ブリッジピン」と呼ばれる楔(くさび)状のピンでボディ内部に弦のボールエンドを固定する機構を持っています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。