二人の出会いは、三山ひろしが高知県から単身上京し、松前ひろ子のもとへ弟子入りした2004年に遡ります。当時の三山ひろしは本名の恒石正樹として、松前ひろ子の付き人兼運転手を務めながら、義父となる作曲家中村典正氏からも厳しい歌唱指導を受けていました。
松前家での内弟子生活は過酷を極めました。早朝からの掃除、師匠の食事の準備、公演の同行など、寝る間を惜しんで師匠に尽くす日々の中で、事務所のデスクワークを手伝っていた洋子さんとは自然と顔を合わせる機会が増えていきました。互いに気心の知れた間柄から、次第に深い信頼関係へと発展し、やがて交際がスタートします。
そして2012年に二人は婚姻届を提出し、晴れて夫婦となりました。しかし、この事実は世間に一切公表されませんでした。三山ひろしが2009年に「人恋酒場」で念願の歌手デビューを果たして以降、徐々に知名度を上げていた時期であり、師匠の娘との結婚が「実力ではなくコネによる優遇」と誤解されることを何よりも恐れたためです。
転機が訪れたのは、2015年末の「第66回NHK紅白歌合戦」への初出場でした。「お岩木山」の大ヒットで歌手として独り立ちを果たした直後の2016年1月、スポーツ紙のスクープ取材を機に結婚が公表されました。公表時、すでに長女と長男の2児が誕生していたことも明かされ、世間を大いに驚かせました。