エラ張りに悩む層から圧倒的な支持を集めるのが、ボツリヌストキシン製剤を用いた咬筋への注入治療です。神経伝達物質のアセチルコリンをブロックし、筋肉の過度な収縮を強制的に休止させることで、使われなくなった筋肉が徐々に痩せていく廃用性萎縮を利用した治療法です。取材を行った椿クリニックやL'amour clinic Tokyoなどの臨床データでも、注入後2〜3週間ほどで奥歯の噛み締める力がマイルドになり、1〜2ヶ月でフェイスラインの余白が劇的に引き締まる実績が示されています。
しかし、SNSや大手美容掲示板のリアルな口コミを分析すると、手放しの称賛ばかりではありません。知恵袋やコミュニティサイトには、「顔が小さくなった代わりに頬がコケて老け込んだ」「笑顔を作ったときに口角が上がりにくくなった」という切実な声が散見されます。
この副作用の背景には、顔面の解剖学的構造を無視した過剰注入があります。咬筋の上部や前方に薬剤が広がると、笑筋などの表情筋に作用して笑顔が引きつる現象が発生します。また、もともと頬骨が高く皮下脂肪が少ない痩せ型の人がエラボトックスを過剰に打つと、エラが引っ込んだ分だけ頬骨下のくぼみが強調され、急激に老けた印象を与えてしまうのです。一般的に効果は3〜4ヶ月ほどで徐々に薄れ始めるため、定期的なメンテナンスが推奨されますが、医師の技術力と顔全体のボリュームバランスを見極める審美眼が結果を決定づけます。