Q1:腹筋運動を激しく行ったら、お腹の中で子宮筋腫が破裂することはありますか?
A1:筋腫そのものが風船のように破裂することは極めて稀ですが、物理的な強い衝撃や強烈な腹圧によって筋腫内部で出血が起きたり(筋腫内出血・変性)、筋腫の根元がねじれる「茎捻転」を起こしたりする危険性は十分にあります。どちらも激しい下腹部痛を伴い、緊急手術が必要となる重篤な事態を引き起こすため、高負荷な腹筋運動は厳禁です。
Q2:スクワットはお尻や太ももを鍛える運動ですが、子宮筋腫があってもやって良いですか?
A2:自重(自分の体重のみ)で息を止めずに行う浅いスクワットであれば、下肢の血流改善として有益な場合があります。しかし、バーベルやダンベルを持つウエイトスクワットや、深くしゃがみこんで強烈に息み(いきみ)を入れるフルスクワットは、骨盤腔内圧を極限まで高めるため絶対に避けてください。筋腫のサイズが5cmを超える場合は、自重であっても事前に主治医への確認が不可欠です。
Q3:閉経すれば筋トレをしなくても筋腫は自然に完全消滅しますか?
A3:閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)の供給が止まると、筋腫は確実に縮小(退縮)し、症状も劇的に治まります。ただし、一度形成された線維性の腫瘍組織が完全に「0」になって溶けて消え去るわけではありません。小さく干からびた状態で体内に残存します。なお、閉経後にもかかわらず筋腫が急速に増大する場合は、極めて稀な悪性腫瘍(子宮肉腫)の疑いがあるため、直ちに精密検査を受ける必要があります。
Q4:ウォーキングなどの軽い運動中、下腹部にチクチクした違和感や張りを感じたらどうすべきですか?
A4:運動中に下腹部の張り、牽引感、チクチクとした痛みを感じた場合は、身体からの危険信号です。その場ですぐに運動を中止し、椅子に座るか横になって腹部を休めてください。休んでも痛みが引かない場合や、運動後に出血が確認された場合は、自己判断で運動を再開せず、速やかにかかりつけの婦人科を受診してください。