都内の関節外科専門クリニックに勤務する理学療法士は、臨床現場における生々しい実態を次のように証言します。
「問診時に『五十肩だから放っておけばそのうち治ると思っていた』と語る50代後半の患者様が後を絶ちません。しかし、実際にエコーをあててみると、棘下筋腱の実質部が断裂していたり、肩甲骨の後ろ側が骨のようにガリガリに削げ落ちていたりするケースが散見されます。痛みをかばって動かさない期間が長引くほど、筋肉自体の不可逆的な脂肪変性が進み、手術をしても元に戻らなくなるリスクが高まります」
インターネット上のコミュニティ(Yahoo!知恵袋や大手掲示板)でも、リアルな痛みの叫びが記録されています。
「夜中に右肩の奥がズキズキとうずいて目が覚める。ロキソニンも効かない。湿布を貼っても奥深くに届いている気がしない」(40代・ITエンジニア)
「エプロンの紐を結ぼうと腕を後ろに回したら激痛が走った。整形外科でレントゲンを撮っても『骨に異常なし』と言われ途方に暮れていた」(50代・主婦)
これらの声の多くに共通しているのが、表面的な湿布や電気治療では届かない深部組織の機能停止です。特に深刻なのが棘下筋萎縮の症状と詳細まとめに該当する病態です。バレーボールのアタッカーや野球のピッチャー、重量物を頻繁に持ち上げる肉体労働者において、肩甲骨のキール(棘肩甲切痕)周囲でガングリオン(良性結節)が発生したり、神経が牽引されたりすることで肩甲上神経が麻痺する症例が存在します。
この場合、棘上筋は正常であるにもかかわらず、棘下筋だけが選択的に筋萎縮を起こし、肩甲骨の後面が不気味に陥没します。痛みそのものは軽度であるにもかかわらず、「外旋筋力だけがゼロになる」「ボールが全く投げられなくなる」といった特異な機能障害が出現するため、早期発見が極めて重要となります。