就活生や転職希望者がもっとも知りたいのは、「Googleデジタルワークショップで取得した『デジタルマーケティングの基礎』認定資格を、今でも履歴書に書いてよいのか」という疑問です。
結論から整理すると、過去に正規の手順で取得した修了証は、履歴書の免許・資格欄に記載すること自体は何ら問題ありません。記載する際は、「Google認定資格 デジタルマーケティングの基礎 取得」と正式名称で明記するのが通例です。国際機関IAB(Interactive Advertising Bureau)の認証ロゴが付帯しているため、基礎課程を修了した客観的事実が否定されることはありません。
ただし、知っておくべき決定的な盲点が2点あります。
第1に、「資格の賞味期限」です。ウェブ業界は技術革新のスピードが極めて速く、サードパーティCookie規制の進展やAI自動最適化の定着により、数年前に学んだ知識の一部はすでに現場で陳腐化しています。古い日付のまま放置された認定証を提示すると、かえって「過去の知識のままアップデートが止まっている応募者」というネガティブな印象を与えかねません。
第2に、採用現場における「シグナリング」の役割です。社会学や労働経済学における「シグナリング理論(Signaling Theory)」が示す通り、採用側がこの認定証から読み取っているのは「専門的な実務能力」そのものではなく、「自ら時間を確保し、40時間の学習をやり切る自己規律と意欲」です。未経験ポテンシャル採用の文脈ではプラスに作用しますが、中途採用の実務経験者枠では評価の対象になりにくいのが冷徹な現実です。