ネットの掲示板や知恵袋を覗くと、「DAMで80点付近しか取れず、最高でも84点。自分は下手なのでしょうか」という切実な悩みが数多く投稿されています。しかし、現場の空気感と数値データの間には、大きな認識の歪みが生じています。
職場の歓送迎会や学生の集まりといった一般的なカラオケの現場における周囲の反応と本音を追跡すると、興味深い心理的傾向が見えてきます。
一般人の平均スコアの実態は、歌い慣れていない曲を含めれば80点前後です。そのため、同席者の心理としては、以下のようなグラデーションで受け止められています。
- 80点未満:「場を盛り上げてくれれば十分」「少し音程が不安定かも」という無難な受け流し。
- 80〜84点:「普通に上手い」「音を外さず安心して聴ける」。同席者がスマホをいじるのをやめ、自然に手拍子を始める水準。
- 85〜89点:「え、歌うまいね!」「普段からボイトレ通ってるの?」と明確な称賛が飛び交うライン。
- 90点以上:「すごい!」「画面の写真を撮らせて」と感嘆の声が上がる別格のステージ。
当人が「84点しか出なかった」と悔しがっていても、周囲の聴き手からすれば「十分に聴き応えのある上手な歌唱」として届いています。歌い手本人が抱く「90点に届かない劣等感」と、周囲が感じる「普通以上の歌唱力」の間には、5点以上の体感ギャップが存在しているのが現実です。