通帳の謎の引き落とし「ポスタルク」正体と解約・返金の実態を追う

通帳の謎の引き落とし「ポスタルク」正体と解約・返金の実態を追う

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ネット上の掲示板や相談窓口で頻出するのが「ポスタルくらぶ勝手に引落されている」という切実な訴えです。本人の記憶にない契約が、なぜ正式な口座振替として成立しているのでしょうか。取材と証言から見えてきたのは、過去の郵便局窓口における手続きの慣習です。

かつて郵便局の窓口で通常貯金(現在のゆうちょ銀行通常口座)を開設したり、キャンペーン付きの定期預金を申し込んだりした際、複写式の申込用紙に「ポスタルくらぶ加入申込」が一体化して組み込まれていた時期がありました。「初年度年会費無料」や「粗品プレゼント」といった案内とともに、局員から「暮らしに役立つサービスがついてきます」と案内され、よく内容を把握しないまま署名・捺印を交わしてしまったケースが典型です。

金融機関の窓口に対する絶対的な信用が働いていた時代、利用者は「郵便局の口座を開くために必須の付帯手続きだろう」と無意識に思い込んでしまいがちでした。法的には本人の自筆署名や押印が存在するため、形式上は「合意に基づく正当な契約」として成立しています。しかし、加入者本人の主観においては「一切契約した覚えがないのに勝手にお金を引かれている」という深い認知の乖離が生じることになります。

山田 真由
著者

山田 真由

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