キッチングッズ市場において爆発的なヒットを記録した新潟・燕三条発の「レイエ(leye)計量みそマドラー」。その利便性に追随する形でダイソーやセリアなどの大手100円ショップ各社が投入したのが、110円(税込)で手に入るジェネリックモデルです。両者の間には、単なる価格差にとどまらない素材選定や設計思想の決定的な違いが存在します。
ダイソーやセリアで展開されている製品の多くは、ポリプロピレンやナイロン樹脂を用いた一体成型、あるいは樹脂ワイヤー構造を採用しています。先端を味噌に差し込んでくるりと回すだけで、「大さじ約2」や「大さじ約1」を簡単に計量できるギミックは忠実に再現されていますが、金属加工のプロが手掛けるステンレス製ツールと比較すると、剛性感としなり具合に大きな差が現れます。
本家レイエの最大の特徴は、計算し尽くされたワイヤーの弾性と溶接技術です。硬い味噌に垂直に差し込んでも軸がぶれず、鍋の中で振り出す際にも味噌が網目に残りにくい構造になっています。一方、100均の樹脂製モデルは軽量で鍋のフッ素コーティングを傷つけない利点があるものの、線が太く設計されているため、味噌の離れやすさという観点では本家に一日の長があります。