重ね書きでも落ちない長期間放置された文字や、ボード全体に広がった黒ずみ汚れには、適切な溶剤を使ったクリーニングが求められます。家庭やオフィスにある薬剤を使う際は、成分ごとの特性を把握しておく必要があります。
最も洗浄効果が高いのは無水エタノールです。純度が高く水分をほとんど含まないため、頑固に固着したインク樹脂を強力に溶解します。キッチンペーパーや柔らかい布に少量染み込ませ、円を描くように優しく拭き取ることで、ボードを水浸しにすることなくインクを素早く除去できます。手元に無水エタノールがない場合は、一般的な消毒用アルコール(エタノール濃度70〜80%程度)でも代用可能です。ただし、消毒用アルコールには水分が含まれているため、拭き取り後は必ず乾いた布で乾拭きして水分を残さないように配慮してください。
日常的な皮脂汚れやホコリの蓄積に対しては、中性洗剤を薄めた液や市販の界面活性剤スプレーが有効です。界面活性剤が油分を包み込んで浮かせるため、ボード表面への刺激を最小限に抑えながらリフレッシュできます。使用後は洗剤成分が表面に残らないよう、水拭きと乾拭きでしっかり仕上げるのが拭き筋を残さないコツです。