イカ耳の代表的なパターンが、恐怖・怒り・強いストレスを感じている瞬間です。動物病院での診察台の上、見知らぬ来客の足音が響いたとき、あるいは同居猫との縄張り争いの現場などで見られます。
この状況下で耳を寝かせる最大の理由は「自衛」です。喧嘩や外敵との戦闘において、薄くて繊細な耳介は噛みつかれたり引っかかれたりしやすい急所となります。耳を頭部に密着させて平らにすることで、傷を負うリスクを最小限に抑えようとする防衛本能が働いているのです。
威嚇時のイカ耳は、「これ以上近づいたら攻撃する」という最終警告でもあります。唸り声を上げたり、シャーッと歯をむき出したりしているときのイカ耳は極度の緊張状態を示しており、無理に触ろうとすれば激しい爪とぎや噛みつきを受ける危険性が高まります。