朝ドラの主演を掴むまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。芳根京子は過去に『あまちゃん』『ごちそうさん』『まれ』『とと姉ちゃん』など、数々の朝ドラヒロインオーディションに挑戦しては最終選考付近で涙を呑むという悔しさを重ねてきました。
そうしたなかで転機となったのが、2014年前期の朝ドラ『花子とアン』への出演です。オーディションを経て、仲間由紀恵演じる蓮子の娘・宮本富士子役に抜擢されました。登場回数こそ限られていたものの、激動の昭和を生きる聡明な少女を瑞々しく演じ切り、視聴者やドラマ関係者の間で「あの存在感のある美少女は誰か」と大きな話題を呼びました。
この『花子とアン』の現場で朝ドラ特有の空気感やドラマ作りの厳しさを肌で体感したことが、女優としての向上心に火をつけるきっかけとなります。落選続きの日々で培われた悔しさと貪欲な探求心が、後の大役獲得へとつながる強固な土台となっていきました。