JR静岡駅南口を出てすぐの雑居ビル2階に店を構える「清水港みなみ」。看板が控えめであるにもかかわらず、階段下から歩道にまで伸びる行列は、もはや静岡駅前の風物詩となっています。これほどまでに人々を惹きつける最大の理由は、水産卸直営ならではの圧倒的な鮮度と価格破壊レベルのコストパフォーマンスにあります。
一般的な海鮮丼店では高値で取引される「南まぐろ(ミナミマグロ)」を惜しげもなく盛り込み、赤身、中トロ、大トロ、漬け、炙りといった多彩な部位を一杯の丼で堪能できます。口に含んだ瞬間に広がる濃厚な甘みと、スッととろける上質な脂の乗りは、一度味わうと他店では満足できなくなるほどの衝撃を与えます。東京や大阪の高級寿司店であれば数倍の価格が付くクオリティのまぐろが、ランチでは1,000円台半ばから2,000円前後で味わえるため、リピーターが後を絶ちません。
さらに、丼を支える酢飯の絶妙な締め具合、自家製の特製ダレ、香ばしさを引き立てる炙りの技術など、細部にまで職人のこだわりが宿っています。単に「安くて多い」だけではなく、まぐろ本来の旨味を極限まで引き出す調理設計が、熱狂的な支持を集める要因となっています。