札幌の歓楽街の中心地・南5条西3丁目の新東宝ビルに位置していた「ラウンドワンすすきの店」は、2026年11月7日をもってその長い歴史に幕を閉じました。地下2階から地上6階までの大型複合ビル全体を遊び場に変えた同店は、終電を逃した若者や二次会利用の社会人で深夜まで熱気に包まれていたスポットです。
閉店の直接的な理由として公式に発表されたのは「定期建物賃貸借契約の満了」でした。しかし、その背景には複合的な経営判断が存在しています。最大の要因となったのが、2026年以降の新型コロナウイルス感染拡大に伴う歓楽街の夜間人流の急減でした。すすきのエリア全体が営業自粛や時短要請に見舞われ、特に深夜帯の収益依存度が高かった同店舗は深刻な打撃を受けることになります。
さらに、築年数を経たビルの維持コストや今後の設備投資、郊外型大型店へのリソース集中といった全社的な戦略の見直しが重なり、契約更新を行わず撤退する決定が下されました。