医療機関の窓口で提示する保険証には、水色、薄い緑色、ピンク色、オレンジ色など、多様なカラーバリエーションが存在する。この色彩の違いは、単なるデザインの好みで決められているわけではない。
結論から言えば、色分けの最大の理由は「加入している医療保険保険者の違い」である。日本は国民全員が何らかの公的医療保険に加入する「皆保険制度」を採用しているが、その運営主体(保険者)は一つではない。
民間企業の従業員が加入する被用者保険、自営業者や無職の人が加入する国民健康保険、公務員や教職員が加入する共済組合など、所属する組織や雇用形態によって保険者は多岐にわたる。各保険者が事務処理の効率化や誤送付防止のために独自の色を採用した結果、多様なカードカラーが生まれることとなった。