上皇后美智子さまが皇太子妃時代から現在に至るまで愛用されてきたブローチには、花や植物、鳥、あるいはモダンな幾何学模様など、自然への慈しみを感じさせるデザインが多く見られます。派手さを競うのではなく、清楚でありながら芯の強さを感じさせる造形美は、世界中の王室からも称賛されてきました。
この美意識は雅子さまにも深く継承されており、菊花や桜などの和のモチーフのみならず、直線と曲線を組み合わせたアールデコ調のブローチまで、TPOに応じて絶妙に使い分けられています。ジュエリーひとつをとっても、日本の四季折々の美しさや、控えめでありながら凛とした気品を表現する工夫が随所に凝らされているのです。