大豪邸が生まれる背景には、富裕層を惹きつける高級住宅街の独自の土壌と厳格なルールが存在します。日本の三大高級住宅地として名高い「田園調布」「松濤」「六麓荘町」には、それぞれ際立った特徴があります。
西の横綱として知られる兵庫県芦屋市の「六麓荘町(ろくろくそうちょう)」は、日本で唯一ともいえる超豪邸専用の街並みを形成しています。町内には信号機や自動販売機、電柱が一切存在せず、電線はすべて地中化。「最低敷地面積400平方メートル(約120坪)以上」「4階建て以上の建築禁止」「商業施設の営業禁止」といった極めて厳しい住民協定が敷かれ、新規転入者には厳正な審査が行われます。
東京の「松濤(渋谷区)」は、政財界の重鎮や大企業の創業家が集う静謐な屋敷街です。渋谷の繁華街から徒歩圏という超一等地にありながら、敷地200坪以上の重厚な邸宅が立ち並びます。また、大正時代に渋沢栄一らによって理想的な田園都市として設計された「田園調布(大田区)」は、放射状に広がる並木道と「田園調布憲章」に基づく景観保護によって、100年以上にわたり格式を守り続けています。