『幕が上がる』主題歌「青春賦」の真実|ももクロが刻んだ青春の金字塔

『幕が上がる』主題歌「青春賦」の真実|ももクロが刻んだ青春の金字塔

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映画『幕が上がる』の主題歌を担当したのは、本作で主演を務めたももいろクローバーZです。楽曲タイトルは「青春賦」(せいしゅんふ)。グループの通算14枚目のシングル表題曲として、映画公開(2015年2月28日)直後の2015年3月11日にキングレコードより発売されました。

当時のももいろクローバーZといえば、激しいダンスとアップテンポなキラーチューンでスタジアムを満員にする「全力疾走型アイドル」の代名詞でした。しかし、映画『幕が上がる』のプロジェクトにおいて提示された主題歌は、そのパブリックイメージを鮮やかに裏切るものでした。作詞を手掛けたのは桑原永江氏、作曲はしほり氏、そして編曲にはポップス界の至宝と呼ばれる冨田恵一(冨田ラボ)氏が招聘されました。

制作関係者の証言や当時のインタビュー資料によると、本広克行監督は映画のエンディングについて「観客が劇場の明かりがついた瞬間に、自分自身の青春や過去の葛藤と静かに向き合えるような、普遍的な余韻を残す合唱曲」を強く求めていたとされています。冨田氏によるオーケストレーションとアコースティックなピアノ、そしてメンバー5人の等身大の歌唱が重なり合う構成は、従来のアイドルソングにありがちだった派手な電子音やギミックを排し、純粋な音楽的強度と感情のダイナミズムを追求した結果生まれたものでした。

山田 真由
著者

山田 真由

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