お食い初めの祝い膳は、日本の伝統的な「一汁三菜(いちじゅうさんさい)」を基本として構成されます。それぞれの料理や器には、赤ちゃんの幸福と長寿を願う明確な意味が込められています。
お食い初めメニューと献立の意味
- 鯛の姿焼き(主菜):「めでたい」の語呂合わせに加え、頭から尾まで揃った「尾頭付き(おかしらつき)」は物事を最初から最後まで全うし、長寿を全うするという縁起を担ぎます。
- 赤飯(主食):古来より赤色には邪気を払い、災厄を避ける力があるとされています。
- お吸い物(汁物):「吸う力が強くなるように」という願い。具材には、将来良い伴侶に巡り合える象徴としての「ハマグリ(対の貝殻しかぴったり合わない)」が定番です。
- 煮物(煮物椀):長寿を象徴する「海老」、将来の見通しがきく「レンコン」、子孫繁栄を願う「里芋」などを亀甲や花形に飾り切りして炊き合わせます。
- 香の物・酢の物(小鉢):タコの酢の物や紅白なます、梅干しなど。「しわができるまで長生きするように」との願いが込められます。
お食い初め食器の並べ方と配置
伝統的な漆器(祝い膳)を使用する場合、性別によって器の塗りの色が異なります。
- 男の子用:内外ともに総朱塗り(赤色)の漆器
- 女の子用:外側が黒塗り、内側が朱塗りの漆器
【器の正しい配置(配膳ルール)】
なお、近年は一度しか使わない伝統漆器を購入する家庭は減少し、後々離乳食で毎日使える木製・陶器製のベビー食器セットや、漆器のレンタルサービスを活用するのが主流となっています。