今回独占公開された撮影裏話によれば、永田町や官邸を再現したロケーション現場は、常に独特の緊張感に包まれていたという。主演の織田裕二は、実際の政治記者さながらにノートとペンを握り締め、カットがかかった後も役に没頭し続けていた。共演者との丁々発止の議論は、ほぼ台本を超えたアドリブに近い空気感で行われた場面もあったとされる。
特に、官房長官室での対峙シーンでは、息を呑むほどの沈黙がスタジオを支配した。権力者の圧倒的な威圧感に対抗するため、織田は撮影合間も共演者と一定の距離を保ち、役に潜む張り詰めた緊張感を維持していたという。こうした妥協のない現場のこだわりこそが、画面越しにも伝わる重厚なドラマを生み出した原動力だ。