ファンなら誰もが思い浮かべるのが、具現化系能力者であるクラピカの「絶対時間(エンペラータイム)」だろう。自身の全系統の威力を100%引き出す代償として、1秒につき1時間の寿命を縮めるという苛烈なリスク。これに対し、ネフェルピトーらの能力発現や「キャット エンペラー タイム」と俗称される現象は、特質系ならではの常識を超えたオーラ量と精神的執着に基づいている。
念能力における全系統100%引き出しというロジックと、直属護衛軍が持つ天性の禍々しいオーラは、似て非なる構造を持つ。前者は精密な条件付けと命の対価によって成り立ち、後者は圧倒的生命力と忠誠心がもたらす暴走的な強さだ。この対立軸こそが、バトルアクションとしての本作を他と一線を画す傑作たらしめている要素にほかならない。