精神科と心療内科の違いは?心の症状と身体の不調で見極める受診ガイド

精神科と心療内科の違いは?心の症状と身体の不調で見極める受診ガイド

精神科と心療内科の違いは?心の症状と身体の不調で見極める受診ガイドとはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。

精神科と心療内科を見極める最大の軸は、「不調のサインが主に心(感情・思考・行動)に現れているか、それとも身体(内科的症状)に出ているか」という点にあります。

精神科は、精神医学を基盤とし、脳の機能バランスの乱れや感情・知覚・思考の障害を扱います。代表的な疾患には、強い気分の落ち込みや意欲低下が続く「うつ病」、突然の激しい動悸や呼吸困難に襲われる「パニック障害」、現実感の喪失や幻覚・妄想を伴う「統合失調症」、さらに大人の発達障害(ADHDやASD)や双極性障害が含まれます。「死にたいと考えてしまう」「強い不安で家から出られない」といった、感情そのものの強い揺らぎは精神科の領域です。

対して心療内科は、内科学から派生した専門領域であり、心理的ストレスが引き金となって胃痛、下痢、高血圧、頭痛、気管支喘息などの身体的トラブルが生じる「心身症」を専門に治療します。過敏性腸症候群(IBS)や機能性ディスペプシア、自律神経失調症などがこれに該当します。「内科で検査をしても異常がないと言われたが、プレッシャーがかかると胃が激しく痛む」といったケースでは、心身両面からのアプローチを得意とする心療内科が適しています。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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