無限城における童磨と鬼殺隊の死闘は、鉄扇の攻防一体の恐ろしさが最も際立った場面でした。蟲柱・胡蝶しのぶとの一騎打ちでは、彼女の誇る超高速の突き技を童磨は鉄扇の面でやすやすと受け流し、直後のカウンターで肺を切り裂くという圧倒的な防御・反撃性能を見せつけました。
さらに、しのぶの仇討ちに燃える栗花落カナヲと嘴平伊之助のタッグ戦においては、対の鉄扇による変幻自在の乱舞が真価を発揮します。カナヲの「花の呼吸」による鋭利な連撃や、伊之助の「獣の呼吸」による予測不能な四方八方からの斬撃に対し、童磨は両手の鉄扇を舞踏のように旋回させ、攻防の隙を一切見せませんでした。
童磨にとって鉄扇は、相手を切り裂く「剣」であると同時に、飛来する刃を跳ね返す「盾」であり、さらに距離を保ったまま氷を散布する「銃砲」でもありました。この三位一体の戦闘スタイルこそが、彼が上弦の弐に君臨し続けた最大の要因です。