お手元の保険証情報(マイナポータルの資格情報画面や資格確認書)を見れば、自身がどの制度に加入しているのかを一瞬で判別できます。その鍵となるのが「保険者番号」と「記号・番号」の構造です。
保険者番号の最もわかりやすい識別基準は「桁数」です。厚生労働省の規程により、市町村が運営する国民健康保険は6桁、社会保険や共済組合、後期高齢者医療制度は8桁で構成されています。
さらに8桁の保険者番号の場合、先頭の2桁(法別番号)を見るだけで、加入している組織の種類を特定できます。
- 「01」:協会けんぽ(主に中小企業の従業員)
- 「06」:組合管掌健康保険(大手企業などの単一・総合健康保険組合)
- 「31」〜「34」:共済組合(国家公務員・地方公務員・警察・公立学校共済など)
- 「39」:後期高齢者医療制度(75歳以上の高齢者)
- 「02」:船員保険
また、券面や資格情報に記載されている「記号」は事業所(勤務先会社)の識別コード、「番号」は被保険者個人の整理番号を指しています。さらに2026年以降は個人単位化が進められ、世帯内で同一番号だったものが、末尾に2桁の「枝番」が付与されることで家族一人ひとりを個別に識別する仕様となりました。
一方で、インターネット上で長年囁かれてきた「保険証の色で年収や勤務先のランクがわかる」という説は完全な誤解です。保険証の色(青、ピンク、緑、オレンジなど)は、各健康保険組合や自治体が年度ごとの更新時やロット管理のために独自に決めているに過ぎず、社会的地位や年収の高低とは一切関係ありません。