腹横筋トレーニングはあらゆる体型の方に恩恵をもたらす万能の基礎運動ですが、個々人の解剖学的アライメントや現在の健康状態によっては、実践方法を調整すべきケースが存在します。自身の状態を見極めた上で取り組むことが安全かつ最大の効果を引き出す鉄則です。
【今すぐ取り組むべき人】
- 体重は標準または痩せ型なのに、下腹だけがぽっこり突き出ている人(内臓下垂型の典型)
- 長時間のデスクワークや立ち仕事で、慢性的な腰の重だるさや反り腰に悩んでいる人
- 産後の骨盤の開きや、くしゃみ・運動時の軽微な尿もれが気になっている女性
- 激しいスクワットや腹筋運動を行うと、お腹ではなく腰や前ももが先に張ってしまう人
【慎重なアプローチが求められる人】
- 高血圧や重度の循環器系疾患を抱えている人:過度な息止めを伴うドローインは血圧を急上昇させるリスク(バルサルバ効果)があるため、息を止めずに自然な呼吸を保つリラクゼーション主体の呼吸法を選択してください。
- 重度の腰椎椎間板ヘルニアなどで急性期の疼痛がある人:自己流のプランクなどは症状を悪化させる恐れがあります。まずは仰向けの完全免荷状態でのドローインから開始し、違和感があれば直ちに専門医の指示を仰いでください。
- 産後直後(産後6〜8週未満)の女性:子宮の回復や組織の癒合が最優先の時期です。医師の運動許可が出るまでは、強い腹圧をかけるトレーニングは避け、穏やかな深呼吸程度に留める必要があります。