バンドのソングライティングを一手に担う宮崎朝子、重厚かつしなやかなベースラインで楽曲を支える松岡彩、そして確かなリズムとパワフルなドラミングでグルーヴを生み出す吉川美冴貴。10代で結成し、20代を通じて常に全力で駆け抜けてきた3人は、30代という人生の新たなステージを迎えている。
長年バンドという共同体で走り続けてきたからこそ、個々の表現者としての葛藤やライフスタイルの変化に伴う思考の深化が生じるのは自然な流れだ。宮崎が描く楽曲の世界観も、甘酸っぱい青春の1ページから、より成熟した大人の人間模様や内面的な葛藤へと進化を見せている。この音楽的な変化と個々の成熟が、「かつてのSHISHAMOらしさからの脱却」として捉えられ、解散説という誤解に変換された側面は否定できない。