ふたりの接点が生まれたのは、2014年公開の福田雄一監督による特撮コメディ映画『女子ーズ』でした。有村架純が「グリーン(劇団員)」、高畑充希が「イエロー(貧乏少女)」を演じ、豪華な若手女優陣が集結した現場で初対面を果たします。当時のふたりはまだブレイク前夜の熱気を帯びていた時期であり、現場では挨拶を交わす程度の距離感でした。
ふたりの関係性が決定的に深まった転機は、2016年1月期に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(いつ恋)』での本格的な共演です。脚本家・坂元裕二が描く繊細で過酷な群像劇の中で、有村架純はヒロインの杉原音役、高畑充希は日向木穂子役を務めました。
「いつ恋」の現場は、キャスト全員が役に深く沈み込む極限の精神状態が求められる撮影環境でした。当時20代前半の多忙を極めていたふたりは、現場で悩みを吐露し合い、互いの演技に対する真摯な姿勢に強く共鳴。共演の坂口健太郎や高良健吾らと共に「いつ恋メンバー」としての強い連帯感が生まれ、撮影終了後も定期的に食事会を開くほどの親友関係へと昇華していきました。