村上虹郎の人間形成において決定的な影響を与えたのが、母・UAによる徹底した「自然派教育」と海外生活です。
小学校時代はシュタイナー教育を取り入れた学校に通い、テレビやゲームといった人工的なエンターテインメントから距離を置いた生活を送っていました。東日本大震災が発生した2011年には、家族で沖縄のやんばる地域へ移住。大自然に囲まれ、自給自足に近い環境で思春期の前半を過ごしました。
その後、中学校を卒業した虹郎は、単身でカナダ・モントリオールの高校へ留学します。この留学を決断させたのも、UAの「日本の枠組みにとらわれず、広い世界で生きる力を身につけてほしい」という願いからでした。モントリオールは英語とフランス語が交錯する多文化都市であり、ここで培った語学力と異文化適応力が、後の国際的な映画祭での堂々とした立ち振る舞いや、海外配信ドラマ『今際の国のアリス』でのグローバルな評価へと直結しています。
当時を振り返るインタビューで、村上虹郎は「東京で普通に暮らしていたら得られなかった感覚を沖縄やカナダで叩き込まれた。当時は親の独特な方針に反発する気持ちもあったが、今では感謝しかない」と語っており、この規格外の生い立ちこそが彼の唯一無二の表現力の源泉泉源となっています。