現在の商業施設・リテール業界において、若年層の消費動向を捉えることは極めて難度の高いテーマだ。その中で池袋アルタが成功を収めている最大の理由は、サブカルチャー・トレンドファッションの見事な融合にある。地雷系や量産系といった独自のファッションスタイルを牽引するブランドが集積し、推し活グッズやアパレルを買い求める10代〜20代の若者たちにとっての聖地として機能している。
単に衣料品を売る場所ではない。ここでは、自身のアイデンティティやファンコミュニティへの所属意識を表現するための「場」が提供されている。店舗ごとのディスプレイは常にSNS映えを意識して微調整されており、買い物客自身が自撮りやコーディネート写真を投稿したくなるような空間演出が徹底されている。