モデルから俳優への越境期において、長年所属したエヴァーグリーン・エンタテイメントと共に歩みながら、彼女は次々と話題作の重要ポジションを射止めていく。ケータイ小説ブームの頂点に咲いたドラマ『赤い糸』で見せた繊細な感情の機微は、若年層の共感を一気に集めた。
さらにその評価を決定づけたのが、社会派ホームドラマの傑作『フリーター、家を買う。』だ。主人公を取り巻く人間模様の中で、決して誇張しない等身大のリアリティを作品に吹き込み、制作陣や批評家からも確かな信頼を勝ち得た。単なる「モデル出身のタレント」という色眼鏡を、自らの演技力によって一枚ずつ鮮やかに剥ぎ取っていった時期である。