不動産売買仲介という極めて実利的なビジネスにおいて、ブランドイメージの形成は極めて特異な歴史を辿ってきた。1980年代後半、当時無名に近かった宮沢りえを起用したCMは社会現象となり、住み替えという行為そのものを家族の成長物語として日本社会に定着させた。
時代が移り変わり、実力派若手俳優の白鳥玉季に至るまで引き継がれてきた「リハウスガール」の系譜は、単なるタレント広告ではない。それは「家族の歴史に寄り添うパートナー」というアイデンティティの可視化であり、住宅ローンという長期の負債を抱える生活者に対する心理的な担保として機能し続けている。感情が大きく揺れ動く高額取引において、こうした文化的刷り込みがもたらす安心感は軽視できない。