大野智というタレントの凄みは、圧倒的なダンススキルと唯一無二の歌唱力、そして観る者を惹きつけて離さない怪演にある。主演映画『忍びの国』で見せた、飄々とした佇まいの奥に凄まじい身体能力と狂気を宿す主人公・無門の姿は、まさに大野自身の多面性を象徴していた。
また、堤幸彦監督が手がけたライブフィルム『ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”』を観れば、ステージ上で彼が放っていた圧倒的なオーラが今なお鮮烈に蘇る。日本の芸能界において、あれほど繊細さとダイナミズムを兼ね備えたパフォーマーは他に類を見ない。
どれほど長い間ステージを離れていようとも、彼が残した作品群の価値は一切色褪せていない。むしろ不在の期間が長引くほど、その稀有な才能を渇望する声は国内外で高まる一方だ。