家庭用の水回り技術で世界をリードしてきたTOTO株式会社や株式会社LIXILのテクノロジーが、いまや大自然の真ん中にも惜しみなく投入されている。かつては水洗化すら珍しかった山間部のキャンプ場に、抗菌セラミックやフチなし便器、自動開閉機能を備えた最新設備が次々と導入されているのだ。
とりわけ利用者の評価を一変させたのが、温水洗浄便座の普及である。冷え込む早朝のフィールドで、暖房便座の温もりに救われた経験を持つキャンパーは少なくないだろう。防汚コーティング技術の進化は、現場管理者の清掃負担を激減させると同時に、過酷な屋外環境でも家庭と変わらない衛生環境の維持を可能にしている。都市の快適さをそのまま森へ持ち込む試みは、もはや日常風景となった。