二人の関係が初めて世に出たとき、世間が抱いた印象は「お似合いのビッグカップル」だった。飾らないストレートな発言で同世代の支持を集める山本舞香と、ドラマや映画で破竹の勢いを見せていた伊藤健太郎。フレッシュでどこかワイルドな雰囲気を纏った若手スター同士の交際は、瞬く間に若者たちの憧れの標的となった。
しかし、スポットライトの眩しさは同時に、苛烈な私生活の切り売りを意味していた。自宅マンションを行き来する姿や、愛犬の散歩風景までが連日のようにカメラに収められた。どこへ行くにもレンズが向けられる日常。若き二人の肩には、世間が期待する「理想のカップル像」という重圧が重くのしかかっていたのだ。