最終回後の炎上余波を決定的なものにしたのが、2026年7月に公開されたアニメーション映画『100日間生きたワニ』の興行結果でした。『カメラを止めるな!』で脚光を浴びた上田慎一郎監督とふくだみゆき監督がタッグを組み、神木隆之介氏や中村倫也氏といった第一線の俳優陣をキャスティングした超大作として制作されました。
作品内容は、原作の100日間に加え、ワニを失った後の仲間たちが喪失感と向き合い、新たな一歩を踏み出す「その後の日々」を丁寧に描いた極めて誠実なヒューマンドラマでした。映画を実際に鑑賞した観客のレビューでも、「丁寧な心理描写で泣けた」「残された側の痛みがよく描かれている」といった好意的な意見が一定数存在しました。
にもかかわらず、興行面では全国数百館規模の上映でありながら初週の観客動員数が激減し、ガラガラの座席予約画面がSNSで拡散されて晒し者にされるという悲劇的な展開を迎えました。連載終了時のマーケティングの失策によって作品そのものに「触れることすら恥ずかしい」という烙印が押されてしまい、純粋な作品価値の評価にまで辿り着けなかった好例と言えます。